元素周期表の見方
世の中の物質はすべて「原子」という粒でできています。そして、原子番号(原子にふくまれる陽子の数)によって原子を分類したものを「元素」といいます。
原子はとても小さく、元素の種類や結合の状態でも異なりますが、おおむね人間の10億分の1から100億分の1程度の微細な粒になります。原子は原子番号が大きくなるにしたがって、その重さも増えます。また、原子番号とともに元素の性質が周期的に変化します。これを周期律といいます。
周期表は、左上から原子番号順に、周期律にもとづいて性質が似ている元素が同じ縦の列(族)に並ぶように配列したものです。たとえば一番左の列(1族)の元素は(水素は例外ですが)電子を1個手放して陽イオンになりやすく、水ともすぐに反応してしまいます。一方、一番右の列(18族)の元素は安定していてほかの元素と反応しにくく、そのため体内に入っても害はありません。
2016年11月、日本の研究グループが発見した113番元素「ニホニウム」 が周期表に加わりました。新元素を発見し、命名するのは、日本はもちろんアジアでも初めての快挙でした。