竜巻のしくみ
竜巻は、上昇気流にともない発生した積乱雲(入道雲)の下に発生する激しい渦巻状の上昇気流です。
上に向かう空気の流れ(上昇気流)と、水平方向の空気の流れ(回転気流)が合わさってできると考えられています。風が回転しながら上へ引き上げられて伸びることで細くなり、細くなることでさらに回転のスピードが上がります。フィギュアスケートのスピンで手足を縮めて半径を小さくすると回転のスピードが上がるのと同じ原理です。そうして竜巻に発達していきます。【図1】
多くの場合、漏斗状または柱状の雲をともないます。
竜巻の強さは、6段階に区分されていて(藤田スケール)、国内で観測された最大のスケールは下から4番目となり、その風速は毎秒70メートルから90メートル(時速およそ250キロメートルから330キロメートル)になります。竜巻による被害は幅数十メートルから数百メートル、長さ数キロメートルの範囲に集中しますが、場合によって数十キロメートルに達することもあります。
展示「竜巻装置」では、上から空気を吸い上げて上昇気流をつくり、横のパイプから空気を噴き出し回転気流をつくって、竜巻を発生させています。