長さの単位
昔の人は物の長さを測るために体の一部を使い、さまざまな長さの単位を生み出しました。【図1】
ところが、体を使った測り方は人によって体の大きさにちがいがあり、世界共通の単位とするのには無理がありました。
最初の世界共通の長さの単位は「メートル(m)」です。18世紀末、子午線※にそった北極点から赤道までの距離を測り、その1000万分の1の距離を1mと定め、基準となるメートル原器がつくられました。【図2】
しかし、メートル原器もわずかとはいえ伸び縮みするので、より正確な基準として、光が1秒間に約3億m進むことを利用し、1983年、「メートルは真空中の光が299,792,458分の1秒間に進む距離に等しい長さ」とあらためて定義されました。これが今の1mです。
※北極点と南極点を結ぶ線。長さは1mの4000万倍となり、そのため地球1周は4000万m(4万km)となる。