凹面鏡の不思議ふしぎ
くぼんだ形の凹面鏡には光を一点に集めるはたらきがあります。光が集まる点を焦点といいます。【図1】
物を凹面鏡の前に置いてみると、物の場所が焦点の外か内かでその見え方が大きく変わります。ここでは、物を「手」にして図解してみましょう。
手が焦点の外(凹面鏡の手前)にあるときは、反射した光が【図2】のように鏡の手前で像(実像)を結びます。像はさかさまで、手前にとび出して見えます。
一方、手が焦点の内(凹面鏡の中)にあるときは、反射した光が鏡の手前では交わらないので像を結ばず、【図3】のように鏡の向こうの像(虚像)を見ることになります。