ハンドバッテリー

ハンドバッテリー

電気が流れるしくみ

金属の原子には電子をうしないやすい傾向(イオン化傾向)があり、種類によってイオン化傾向がちがうので、2種類の金属を合わせるとその間にはイオン化傾向の差ができます。【図1】
その差が、電気を流そうとする力になります。電解質水溶液にイオン化傾向のちがう2種類の金属をつけて電流が流れるしくみを確かめるため、アルミニウムと銅を食塩水につけた場合で見てみましょう。【図2】

  • イオン化傾向が大きいアルミニウムは電子をうしない、アルミニウムイオン(+)に変化して食塩水に溶け出します。
  • アルミニウムの中に取り残されて増えてしまった電子(−)は導線を通って銅のほうに流れていき、その表面で食塩水の中にある水素イオン(+)と結びついて電子の流れが完了します。

こうしてアルミニウム板から銅板への電子の流れ(電流)が発生するのです。
展示「ハンドバッテリー」では、手の汗が食塩水の役割をはたしています。

ハンドバッテリー_イオン化傾向
ハンドバッテリー_電気が流れるしくみ

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  • 【ID】P-65
  • 【更新日】2024年3月9日
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