磁石はなぜくっつく?
鉄はたくさんの小さな磁石(分子磁石)の集まりです。ふつうは分子磁石の向きがバラバラなので、それぞれの磁力が打ち消しあって、全体としてはほとんど磁力を持ちません。
それに対して、永久磁石は分子磁石の向きがそろっているので磁力を持っています。鉄に磁石をくっつけると、鉄の中の分子磁石の向きがそろって磁力を持つようになります。
しかし、磁石をはなすと、もとにもどって磁力がなくなります。【図1】
コイルに電流を流すと磁界が生まれるため磁力を持ちます。これを電磁石といいます。【図2】
コイルのなかに鉄芯を入れると、鉄の中の分子磁石の向きがそろうことで、コイルだけのときよりも磁力が大きくなります。ただし、電流が流れなくなると、電磁石の磁力はなくなります。