エイムズの部屋のしくみ
アメリカの科学者アデルバート・エイムズ・ジュニアが考えた部屋です。実際には部屋がいびつな形をしているのに、外からのぞき穴を通して片目で見ると四角いふつうの部屋に見えます。
両目で見るときの「奥行き」の情報がないため、脳が錯覚を起こしやすいのです。
奥の壁ぞいに立つ人が、壁の右のほうに立つか左のほうに立つかで大きさが変わって見えます。実際には、のぞき穴から人までの距離がちがうため、大きさが変わって見えるのは不思議ではないのですが、人間の脳が経験的に「四角い部屋の壁にそって立っているから距離は同じ」と認識してしまうため、錯覚がおこるのです。